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  • 2016.03.22 Tuesday
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第1回 橋本 善博 氏



 

橋本 善博 氏 橋本鉄工株式会社代表取締役社長
橋本鉄工株式会社 1964年創業。
現在は主に板金の試作を制作。
産業機器から、今後は医療機器、個人客の板金試作なども行われる予定。
「開発者の思いを形にするのが、試作の醍醐味」と仰る橋本社長にお話を伺いました。


今江:今日は、宜しくお願いします。橋本:宜しくお願いします。



今江:ひとことで板金と言っても、その中でいろんなことがあると思うんですけど。
橋本:一般的に板金というと自動車の板金とか、屋根の修理なんかを連想する人が多いんですけど、僕らの業界では、特に鉄板といわれるものを扱う業種を全部板金と呼んでいます。そのなかでうちは自動車板金、建築板金とまた別の機械の方の板金なんですけどね。機械の中の精密板金といわれる部分の板金をしています。

今江:たとえば・・・。
橋本:商品でいくと、みなさんが日々使われているものでは、銀行の中の機械ね。ATM,キャッシュデスペンサー。自動改札機なんかにも私どもの部品が使われてまして、後、事務機も結構使われてます。FAX、コピーが主ですけど。

今江:橋本鉄工さんは、精密板金のどういった技術を提供されておられるのですか?
橋本:製品にするには総合的にすべての技術がなかったらあかんのですけど、鉄板というのは2次元のものですよね。それを立体化していく、3次元にしていくためには、まず鉄板からその形に、切り出して、曲げて、溶接、おおまかには3つの作業なんですけども、その作業が3つともできるということですね。だから素材から製品まで作れるというのがうちなんですよ。余談になるけど、大阪なんかいくと曲げやったら曲げばっかりの商売があるねん。でも、大体総合的にみんな素材から完成品まで作るのが京都のやり方やね。



今江:京都の板金の会社という特徴などはありますか?
橋本:多少高くてもいいさかい、いいもん作っていくっていうのが京都の昔からの伝統やと思うんやけど。これははっきりわからん、僕の予測の世界やけど。
あの、僕とこは実は最初に金属をいじる鉄工所やりだしたんは、昭和4年に僕のおじいさんの代からやってるのね。元々西陣にうまれて西陣で育った人やさかいに、織機、糸を織っていく機械の部品を作っていた金物屋やったんよ。それが親父の代、ちょうど昭和20年代後半から30年代後半まではもう右肩あがりで日本の経済の成長した時期でしょ。あの時は建築関係も含めていろいろやってたんですよ。機械と建築と両方。
それが時が過ぎて、実際私が商売やりだしてから20年くらいなるんですけど、だんだん機械に仕事を頼るようになるとスペースがなくなってきて、扱う商品がどうしても小さくなってくる。そうすると機械の方の品物に移っていかなあかんというふうに、時代の変遷とともに扱う商品がどんどん変わってきている。
おじいさん、おやじ、私、3人ともそれぞれ扱っているものが全部違う。同じ看板の元で同じ材質を使っているけどもお客さんは全て違う。使ってもらっている用途が違うと。



今江:そんななかで共通してお客さんがい続けておられるというのは、素材とか技術以外に・・・。
橋本:作ることに対して自分とこがポリシーをもっているというのはあるんですわ。その地域でもいいし、その品物だけでもいいんやけど、自分とこがトップになってたいという志を持ちながらやってます。





今江:自己評価で橋本鉄工さんは今は京都でどのような位置におられますか?
橋本:今は京都でもトップレベルであるとは思います。ただオールマイティにトップじゃなしに一部分にだけ特化しているだけかもわからんねんけどね。

今江:ちょっと突っ込んでいいですか、そのへん。その一部分というのは・・・
橋本:試作という分野でね、私達は試作をづっとやってきてますから、量産ではない、繰り返しがないというようなものをスピーディにかつ正確に作ることにかけては長けてると思う。ただ、よそができないんじゃない。よそもできるんですけどより早く正確にっていうことを求めていくとよそが一月かかるところ、うちが一週間でできるとか。

今江:どこにもできないことをやってるというんじゃなくて、どこもある種できることだけど、それを徹底的に追求してやっておられる
橋本:なんでそれができるかというと、僕んとこは試作をメインにやっている。よそは量産をメインにしてて、試作は営業手段の一つやねんけども、ぼくんとこは営業手段でもなんでもなしにそのままが全部商品やから、その体制を常にもってるのと、専門でやってきたという自負と経験とがありますから。

今江:橋本鉄工さんは、試作でいったらもう、京都というか関西でも先駆けですか?
橋本:大阪にはあったんや、意外と。大阪は分業された形で、トータルでやってるとこ少なかった。関西の方でも試作だけでやろうかというとこは少なかったと思う。京都ではおそらく初めてやったと思う。

今江:それはもうひらめきですか。
橋本:ひらめきよりも、これいけそうやなっていう感じね・・・確かにひらめいたよ。

今江:試作に特化して始められて、最初からうまくいきましたか?
橋本:いかないですね。今まで僕とこ、親父の代にあったお客さんていうのは建築関係がまずあって、それ以外に京都市内の中小企業といわれるところ、100人、200人位の規模の会社が数社お客さんとしてあった位で、その建築関係もどんどんなくしていったさかい・・・。当時京都のいろんな会社にとりあえず飛込みしたり、ダイレクトメールで行ったり、誰かに紹介してもらったりでやってきた。で、京都で数社取引しだしてんやわ、俗に言う大きな会社と。だけど、京都ていうか、地の利にこだわってないんやわ商売するには。だから、全国どっからきても対応できる体制を取りたいなと。





今江:今後も試作を?
橋本:まだ確定的なことは言えへんけどここ数年は試作でいけるでしょうね。まだいかなあかんやろうと。

今江:ここ数年はいける、いかなあかんていうのは?
橋本:前も言ったように、3代やってきてそれぞれやること変えてきた。いずれ僕の息子がもう数年先に入ってくる可能性があるさかい、そっから先は任せようと思てるし、僕は今さらそれを変えるようなそんな器用なこともせんし、だからこの状態で少し突き詰めていきたい。ただまあ、新規として医療関係やってみたいなと希望だけは持ってんねんけどね。

今江:今後は医療。今まではどちらかというと産業機器ですが。
橋本:産業機械だけに特化しようとおもてたんやけど、医療器械であったり食品関係とか薬品関係、もっとなにかチャンスがあったら、ヒント与えてもらえばもっと他のもんにもどんどんいきたいなとは思ってる。そして、今まではなかったけど、自社ブランドの商品にもチャレンジしたいと考えてます。

今江:なんか具体的に考えておられますか?
橋本:まず手始めに、イルリガードルやっていこうかなと。点滴ぶらさげるようなもの。

今江:手始めは、イルリガードルと・・・。
橋本:まだ他にもいろいろやってみたいことは夢には思ってるんやけども。

今江:参入するにしても、ノウハウというか、そういうものが必要ですが、こないだ若干お聞きした時に、橋本鉄工さんの「商品」ちゃうかなと思ったんが、問題の解決力というか、イルリガードルの話やったら足が4本で片付けにくかったりとか、物作りの視点からみて、解決したものを形ある商品として売ろうとしてはるんちゃうかなと。
橋本:そういうことですね。




今江:ここらへんつっこんでお聞きしたいんですが、ある意味試作というのは、何も出来てないから試作しはるわけですよね。
橋本:そうそう、試作いうのは設計者の思いを形にしてあげることが僕らの商売なんよね。本来は四角い物であかんものを、構想した人間が丸でいっぺんやってみたいと、丸でやったら絶対僕ら失敗するよということが分かってても、それを丸でいったん作ってあげるていうのが僕らの商売なんですよ。そやから既成概念だけにとらわれてたら僕らはそっから先のアドバイスはなんもできひん。僕んとこは物を再現するだけじゃなしに、再現する中でのいろいろな過程であったりとか、また再現するため、今度量産するためにはどうすればいいかというようなアイデアであるとか、そういうものを付加してお納めすると。だから納めるのは品物なんやけども、それに付随してくるデータであったり、いろんな物も一緒に納めますよいうのが僕んとこの売りなんやけどね。

今江:京都とか大阪も含めて、板金の試作屋さんというのは今実際増えてきたというのは現実あると思うんですね。トータルで出来るのが京都が多いっておっしゃってましたけども、そんなかでも、回りまわって橋本鉄工さんに来るお客さんが結構いらっしゃるていうのは、僕が思うのは、なんとか設計しはった人の思いを形にっていう部分で、プロとプロとしての話ができること、物を作れる技術がある・ないの前に、プロのとしての意識レベルの高さが一つあるかなと思ったんですけど。
橋本:あのね、うちの一番遠いお客さんいうたら今、宮崎の大手企業さんの関連のお客さんで、(その担当者と)いっぺんも会った事がないねん。FAXのやりとりと、品物のやり取りだけしかないねん。そこからおそらく京都までね、ひょっとしたら何百、何千と同じ業種があるはずやわ。でもなぜかきよるねん。確かによそよりもスピーディーであるのは確かなんや。そやから逆にね、近くいうたかて福岡あたりまでいかなあかんのやったならば、(いいもん作る)京都(の会社)までFAX送っといた方が早いいう感覚なんかもわからんね。その辺が一回二回やっているうちにわかってくると、毎回物が違っても3日後とかいわれても、こっちも体制持てるさかいに。





今江:最後にもう一度橋本鉄工さんのこれからを聞かせて下さい。
橋本:大きな視野でみると、製造業というのはますます全世界ワールドワイドに流れていくはずなんですよね。で、僕とこが何を見本にしてるかというたらシャープさんの亀山工場やね。亀山ブランドみたいに、日本の京都の橋本で作ったっていうそれ(商品)が売れるような形が僕の目標やねんけどね。


今江:安心感がブランドにと言うことですね。
橋本:ブランド力、安心感、やっぱり安心感やろうね。さっき言った宮崎のある会社ていうのは、橋本にこれを全部出しといたらまちがいないと、もう検査もせんでもこの期日には必ず入ってきて翌日には組み込みの作業にかかれるという信頼ができてるものがある。今のお客さんてほとんどそうなんやけどね。

今江:それって伝説ですね!それをどんだけ作れるかでブランド力にかかわると思うんですけど、あの時ああしてくれた、間に合えへんかったらそれこそ走って持ってきてくれた、一緒に考えてくれた、不可能やと思ったら橋本鉄工のおかげで実現できたっていうのがどっかで語り継がれたりとか・・・。今後も、試作の先駆けである、橋本鉄工さんの新しい試み、とても楽しみにしています。今日は長い時間本当に有難うございました。今後の益々のご活躍を祈念しております。

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